2005/06/01 21:35
贋作 坊ちゃん殺人事件 (柳 広司)
久しぶりに本を買った。結婚して家を出て以来本の置き場がないために自粛していたのだけれど、『赤シャツが死んだ』と帯に踊っているあおり文句買わされてしまった。
漱石のパロディ本は今まで読んだものには外れがないが、この本も果たして当たりだった。
坊っちゃんが東京に帰った後、しばらくしてからの話となるのだが、最終的には坊っちゃんが四国にいた間の記号は全てひっくり返されてしまう。記号が全てひっくり返っても、坊っちゃんにとって全く変わらないものもあるのだけれど。
今までに読んだものは外れがないと宣言した、その読んだことのある漱石パロディ本。
漱石 倫敦ミイラ殺人事件 (島田 荘司)
ホームズ好きにもお奨め。人前で読むのはやばい。
漱石パロディ本と呼ぶのは正確ではないかもしれないけど、漱石つながりで。。。
彼岸先生 (島田雅彦)
旅に出る時には必ず携帯していた。 「それから」とかのパロディ。
めぞん一刻の教育実習シーンを思い出しながら(あおり文句がおかしい?)
吾輩は猫である殺人事件 (奥泉光)
奥泉光大先生なので、文体は完璧?
続 明暗 (水村 美苗)
この中では硬派なパロディ。明暗を知らないとだめぽ。
贋作 吾輩は猫である (内田百閒)
百閒先生も漱石パロディ書いてたんだ、とびっくり。