TM700は1080p/60の28Mbpsで録画ができる素晴らしいビデオカメラです。
ですが、AVCHDは1080i/60の24Mbpsというのが最高の仕様なので、さらに上の仕様のAVCHDを記録するTM700の動画にiMovieやQuickTimeは対応していません。
Windowsに関しては、Panasonic純正のアプリがあるので、基本的な作業はできますが、OSXの場合にはffmpegやmts-converter等のアプリケーションを使って別の形式に変換をしなければなりませんでした。
ffmpegを使って可能な限り高画質に他の形式に変換をしようとすると、私のiMacの場合だと7frame/secと撮影時間の8倍程度の時間がかかってしまい、かつやはり画質はこの時点でかなり落ちてしまいます。私のiMacは iMac9,1 CPU:Core2Duo 2.93Ghz Memory:4GB HDD:640GB OSX 10.6.4。
そこで、tsMuxeRを使って、264形式の動画ファイルとac3形式の音声部分を取り出して、ffmpegでmp4コンテナに詰めなおそうと試みましたが、私のffmpegが古いのかうまくいきませんでした(そもそもtsMuxeRをOSX 10.6で動かすのが大変ですよw)。
ClipWarp2を使うと、非常に簡単にmovコンテナに詰め直せます。ただし、これは$49の有料アプリです。評価版を使ってみた感じだと使い勝手もよく、最良の手段かもしれません。
ただ、コンテナに詰め直すためだけに$49払うのが、ちょっともったいない感じで代替手段がないかと探してみたらありました。ドラッグアンドドロップでTSファイルをm4vに変換します。
このコンテナに詰め直す方法は、動画や音声の形式はそのままなので画質のロスを気にしなくてよく、しかも超早い(ほぼファイルの書き出し時間だけ、100MB位のファイルだと数秒です)。
TM700のTSファイルをm4vに詰め直す方法
元記事 はヨーロッパなのか50pですが、基本60pに読み替えればオッケーです。
1: ClipGrab というアプリケーションをダウンロード してアプリケーションフォルダにいれておきます(私は一度起動してみました)。
2: Rewrap2M4V.appをダウンロード してアプリケーションフォルダに入れます
3: TM700をMacにつないで、Finderを使ってTSファイルをMacにコピーします(STREAMみたいな名前のフォルダに入っています)。
4: TSファイルを Rewrap2M4V にドラッグアンドドロップします。すると、TSファイルと同じ場所にM4Vという拡張子のファイルができあがります。QuickTimeで再生できますので、対応したGPUが載っていれば比較的快適に見られますし、Final CutやiMovieで扱えるようになります。やったー!
iMovieで60pを扱えるようにする。
iMovieに取り込んだ時点でApple Intermediate Codec (AIC)に変換されますが、iMovieは取り込んだ時点で30fpsに変換をしてしまうようです。
DVDは30fps、Blue-Rayは1080i/60ですが、手前の段階で間引かれてしまうよりは、60fpsのまま変換をかけたほうがヨイのは間違いないでしょう。
1: iMovieを終了しておきます
2: plistを編集します
私はiMovieを現在のバージョンが出る前から使っていたためか、 /Users/ユーザ名/Library/Preferences に com.apple.iMovieApp.plist と com.apple.iMovie8.plist がありました。
二つのファイルに videoFrameRate という項目がありますので、60に設定をして保存します。
おそらくTerminalを起動して次のようにすればProperty List Editorが起動します。開くアプリがないと言われた場合にはXCodeを入れるか、Property Listを編集できるアプリケーションを使いましょう。
open ~/Library/Preferences/com.apple.iMovie*
3: iMovieにM4Vファイルを読み込みます。
元記事 にはもう少し詳細なティップスが記載されていますので、読んでみるとよいでしょう。
しかし、ここに辿りつくまでに3ヵ月かかってしまった…