株式会社UNCOVER TRUTHは、UX解析ツールで成果を上げている会社です。世界展開を見据えていて、すでにスペインにもオフィスを構えて稼働しています。ツールを作るメーカーとしての側面と、ツールをいかして分析・UX改善提案をおこなうアナリストが活躍する側面をもっているようです。
所信表明
そんな大層なものではありませんが、最近おとなしくしているので少しアジる感じで。
エンジニアの仕事は「作らないこと」
ソフトウェアは「資産」であるとともにつくった瞬間から「負債」となるものです。
技術的負債はよく話題になりますが、機能自体も他の機能に対する制限として働くことがあり、それ自体が負債となります。必要とされたものが本当に必要なのか、必要と言われている形が適切なのか? エンジニアもビジネスを自分たちのこととしてコミット していかなければいけません。良いことも悪いことも全て自分たちエンジニアにすべて跳ね返ってきます。
変更は必ずやってくる
未来を見据えてシステムを作る、当然目標となる数値に合わせてシステムの設計や構築を行います。ただし、将来どれだけスケールしても問題がないようになどというものを最初から作るのはコスト高ですし、テクノロジーに変化があるかもしれません。実際に稼働をしてみてビジネスに変化があるのも当然のことです。風呂敷を広げすぎたシステムは改修に伴う工数がより大きくなってしまうので、本当に必要なものを適切な設計で作る必要があります。
変更可能性を担保する
いざ作り変えが必要になったときに、データを不可逆で散らかしてしまっていたり、コンポーネントがスパゲッティ状になってしまっているとツラい目にあいます。ひどい場合には利用しているミドルウェア等のバージョンアップさえ行えない状態になることがあります。将来どのような変更を行うか、それはその時になってみないとわかりませんが、最低限変更の可能性を担保する必要があります。
このあたりの勘所を抑えてアーキテクチャの決定や設計を行うのが、正しいエンジニアだと思っています。
※昨年の秋に転職活動を始める際に自分を振り返ってインフォグラッフィクにしてみました。受託・社内システム・自社サービス・協業サービスをなかなかバランス良くやってきたようです。
働き過ぎない
目の前の仕事は大事ですが、目の前の仕事だけに没頭をしているのは良いことだとは思いません。それは、本来はもっと良いやりかたがあるかもしれないのに、目の前の仕事に対処するだけで精一杯になっていて気付かないかもしれないからです。
「IT(Web)業界は帰ってからも勉強が必要という人がいてブラックだ」と言われたりします。これは大きな誤りです。帰ってからも勉強が必要なのは IT(Web)業界に限りません。私が社会人は業務時間外にも仕事のことを考えて勉強するのだということを教わったのは、別の業界にいる頃でした。ファッションジュエリー業界にいた頃、ダメ営業だったわたしをなんとかしようと当時の店長が言ってくれたひとことは崖っぷち(の気持ち)でIT(Web)業界に移った後にずっと頭にあります。
「休みの日、一流といわれているレストランに行ったりして接客を学んでる?」
より良い仕事を効率的にするために、業務に直で関わるテクノロジーを学ぶのは当然として、その他の分野から吸収できることもあります。体を動かしている瞬間に気づきがあるかもしれません。
使われるようになるかどうかわからない新しいテクノロジーを学ぶのは無駄だという意見も散見しますが、なぜそのような新しいアイディアがでけきたのか、背景を考えるのが大事なのであって、単に使い方を見るのは学んでるとは言いません、あしからず。